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カーボンナノチューブフィルム使用
抵抗膜方式フィルム/ガラスタッチパネル「D2 F/G-CNT」を開発
=優れた耐久性、軽快な操作性を実現=

 当社はこのほど、CNT(カーボンナノチューブ)フィルムに直接加飾を施した抵抗膜方式タッチパネル「D2 F/G-CNT」*を開発しました。当社は既に、ITO(酸化インジウムスズ)フィルムに直接加飾を施した抵抗膜方式タッチパネル「D2 F/G」を販売中ですが、今回新たに開発した製品は、ITOフィルムに代えてCNTフィルムを使用することにより耐久性を向上させた抵抗膜方式フィルム/ガラスタッチパネルです。
 抵抗膜方式タッチパネルには通常、透明電極フィルムとしてITO膜が使用されていますが、ITO膜は、繰り返し接触することで割れやすく、曲げにも弱いという課題があります。一方、今回採用した透明電極フィルムは柔軟性や引張り強度の高いCNTを使用しているため、優れた耐屈曲性や耐久性を備えています。また、CNTの使用により希少金属であるインジウムの使用量が減るため、長期供給、環境負荷低減にも貢献します。
 本製品は、タッチパネルのCNTフィルム配線部に直接印刷を施すため、従来の加飾シートを省くことができ、部品点数の削減、薄型、軽入力操作性を実現しています。
 サイズは最大15インチまで対応しており、高い信頼性や軽快な操作性が求められる複写機・産業機器などの用途へ幅広く提案していきます。
 なお、制御用タッチパネルコントローラーについては当社標準コントローラーを推奨します。


*D2は、Direct Decorationの略称です。
*F/Gは、フィルム/ガラスの略称です。
*CNTは、Carbon Nanotubeの略称です。


【使用用途】
プリンター、複写機、その他事務機、産業機器等



発表日 2018年3月6日
リリース番号 1097TP
製品名 D2 F/G-CNT
特長詳細

1) CNTフィルムを用いた高耐久性タッチパネル
  ITOフィルムに比べ打点寿命、摺動寿命が向上し、高信頼性を実現。
2) 従来の加飾シートが不要
  CNTフィルム配線部に直接印刷を施し、従来の加飾シートを省くことで、部品点数の
  削減、製品の薄型化・軽量化に貢献。

主な仕様

読み取り方式 4線式抵抗膜方式
入力方式 指、ペン
入力荷重 0.05 ~ 1N
使用温度範囲 -5℃ ~ +60℃
保存温度範囲 -30℃ ~ +70℃
透過率

typ. 80%

生産能力 50,000個/月間
サンプル価格 カスタム仕様のみ対応のため、価格は仕様により異なります。
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