車載仕様静電容量式タッチパネルを開発、発売

　　　　
当社はこのほど、車載仕様静電容量式タッチパネルを開発し、受注活動を開始しました。
当社では、モバイル用途の小型静電容量式タッチパネルを一昨年から販売しており、携帯電話用途を中心に市場から高評価を得ています。
　近年、カーナビゲーションやセンターコントロール等の車載用途のタッチパネルでも、マルチタッチ操作や、軽い操作感、フルフラット構造が求められています。
当社は、このニーズに応えるべく「車載仕様静電容量式タッチパネル」を開発しました。
　地図の拡大/縮小のマルチタッチ操作、地図のスクロールを行うフリック操作、目的地設定時のドラッグ&ドロップ操作の様な軽快なタッチ操作にも対応出来ます。
最近強まっているスタイリッシュな外観デザイン対応の要求に対しては、タッチパネル表面に意匠フィルムを貼ることにより、筐体（ケース）と段差の無い、一体感のあるフルフラット構造を可能としております。
また、車載純正用途のタッチパネルには高耐熱性が求められ、使用温度範囲-30℃～+85℃、保存温度範囲-40℃～+95℃をクリアする必要がありますが、当社は、車載純正用途の抵抗感圧方式タッチパネルでの10年以上の経験と実績を活かし、静電容量式タッチパネルでも業界に先駆けて､車載純正仕様をクリアすることが出来ました。
さらに、カーナビゲーションのように、使用場所が直射日光の影響を受ける環境下では、映り込みを防止し、ディスプレイの視認性を上げる低反射のタッチパネルが求められます。この様な低反射要求にも、抵抗感圧方式タッチパネルで培った光学技術により、反射率を1.5%まで抑えることが出来ました。
サイズは、車載用途で主流の6.1インチから8インチのディスプレイサイズに対応しています。
操作性が良く、デザイン性の高い本製品の市場投入により、今後ますます増えていく自動車業界の静電容量式タッチパネル採用要望に応えてまいります。
本製品は、フィリピン工場で月産10万台を生産していく計画です。
　本製品は、10月5日から開催のIT･エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2010」に展示し、今後も積極的な販売活動を展開してまいります。