高耐熱フィルム+ガラス低反射タッチパネルを開発、発売
当社はこのほど、上部電極がフィルム、下部電極がガラスのフィルム+ガラス構成のタッチパネルに偏光板、位相差板を貼り合わせた、「高耐熱フィルム+ガラス低反射タッチパネル」を開発し、受注活動を開始しました。
車載用途のタッチパネルには高耐熱性が求められ、とくにライン純正用途では、使用温度範囲:-30~85℃と厳しい仕様が要求されます。そのため、現在はガラス+ガラス構成の低反射タッチパネルが主に使用され、当社では高いシェアを獲得しています。
今回の新製品は、低価格のフィルム+ガラス構成でありながら、構造を改良することにより、 耐熱性を上げ、ライン純正用途にも対応が可能となりました。また、カーナビゲーションのように、使用場所が直射日光の影響を受ける環境下では、映り込み防止し、液晶ディスプレイの視認性を上げる低反射のタッチパネルの需要が増えています。
従来のフィルムは、偏光板を貼り合わせると光の干渉により、虹模様が発生し、視認性を大きく損ない実用に耐えられませんでした。
今回の新製品は、その対策として上部電極に光学等方性フィルムを使用し、虹模様の発生を防ぎ、その上に偏光板、位相差板を貼り合わせる構造で、タッチパネルの内部の反射を吸収し、 反射率を低減させています。この構造を採用することにより、従来のフィルム+ガラスのタッチパネルでは15%以上あった反射率を7%まで下げることが可能です。
さらに、AR(アンチ リフレクション)処理をタッチパネル表裏に追加することにより、 反射率を1.5%まで下げることが可能となり、直射日光の写り込みを、さらに低減し視認性を上げることが可能となります。なお、生産はフィリピン工場で月産10万台を生産していく計画です。
発表日 | 2007/02/28 | |
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リリース番号 | 777tp | |
製品名 | 高耐熱フィルム+ガラス低反射タッチパネル | |
特長 |
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主な仕様 | 透過率 | 73~77% |
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反射率 | 1.5~11% | |
使用温度範囲 | -30℃~+85℃ | |
保存温度範囲 | -40℃~+85℃ | |
直線性 | ±3.0% | |
ヘイズ値 | 13~17% | |
表面硬度 | 2H | |
打鍵寿命 | 100万回 | |
用途 | カーナビゲーション(純正用途)。 | |
生産能力 | 100,000台/月間(6.5インチ換算)。 | |
サンプル価格 | カスタム仕様のみ対応のため、価格は打ち合わせによります。 | |
お問い合わせ | 電話 (03) 3785-1109 TP事業部 お問い合わせはこちら |